Chopin & Viola

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ショパンのヴィオラ

ショパンのヴィオラ
 
ショパンは天才的なロマン派の音楽家として広く知られてきました。しかしながら、一つの楽器に特化した音楽家でもあったことがよく指摘されています。シューベルト、シューマンなどがピアノ傑作以外にも交響曲、オペラ、そして素晴らしい室内楽曲の作品を残したように、ロマン派の時代に豊富な種類、形式を作りました。無論ショパンも、一つの楽器に限られた活動をしたとはいえ、彼の形式手法や、進歩的な和声法、さらにいわば時計職人のように細かなことまでも重視した彼の正確さ、その叙事的な壮大さによって、いつまでも音楽史の最も先見の明ある作曲家の一人として私たちの心の中にとどめられていくことでしょう。
 
上記で述べたショパン音楽の特徴ゆえに、彼の少し珍しいアンサンブルのための作品を特に深く分析することは興味深いでしょう。その中で、ピアノ・ヴァイオリン・チェロという典型的な合奏のために作曲した青年時代のピアノ三重奏曲ト短調(作品8)はその代表です。この作品は1828―29年にかけてユゼフ・エルスネルの作曲クラスのプログラムによる宿題として作られ、以前にも娘とともに華麗なるポロネーズハ長調(作品3)を捧げられたアントニ・ラジヴィウへも献呈されました。作曲過程は容易なものではありませんでしたが、途中の数ヶ月の間にロンド・クラコヴィアクも作られました。

1830年に初演されたこの作品は、ヴィルトゥオーゾ的なbrillante(輝かしい)の要素、そして明らかにフンメルとモシェレスの影響が見られるショパンの初期作品とは曲風が大分異なっています。その代わりに、ベートーヴェンやシューベルトのような音色が窺われ、全体的に叙事的な壮大さと大きな形式を形作る有能さが認められます。ポーランドの音楽的解釈学の先駆者だったマリア・ピョトロフスカが初めて指摘したようにbrillanteの要素が、ベートーヴェンを連想させるような気高さが第三楽章の所どころに現れています。そして、その第三楽章Adagio Sostenutoのモデルになり得た作品、つまりウィーン古典派最後の作曲家、ベートーヴェンのピアノソナタハ短調(作品10―1)まで見つけました。

ピアノ三重奏曲ト短調の音の面からいえば、ショパンがティトゥス・ヴォイチェホフスキに宛てた1830年8月30日の手紙が非常に興味深いです。その手紙でショパンは、主にヴィオラの低・中の音の高さに当たるヴァイオリンパートを作り直すべきだと書きました。なぜなら、ヴィオラの鼻音で哀愁を帯びた音色のほうがチェロの音色にもっと似合いそうだからです。しかし、このような楽器の選択は当時ではかなり前衛的だったためか、ショパンは結局その新しい試みを行いませんでした。

ともかくも、この作品は残念なことに早く忘れられ、価値の低い青年作品と評価づけられてしまいました。しかし、ショパンのイメージに近いと思われる、ヴァイオリンパートのヴィオラ部パートへの変更を実行に移したピアノ三重奏曲ト短調の新編ができたほど、ショパンのアイデアは斬新的だったのです。その新編はマルツェリ・シュチェレクによるもので、そのバージョンはヤン・エキェル教授編のショパンの作品版(PWM 出版社、クラクフ 2011)に収められました。

また、1845―47年に作曲されたチェロとピアノのためのチェロソナタト短調(作品65)は有名なロマン派音楽家、つまりショパンの後期作品の一つです。フランス人チェリストのオーギュスト・フランショームとの緊密の協力で作られた作品で、第一楽章なしの初演が1848年2月16日、その時にはもう重病にかかったショパンの最後の公共演奏の時に行われました。

当初あまり歓迎されませんでしたが、20世紀後半にはソナタが再び評価されました。ショパンが後世に引き継ぐことができなかった後期のスタイルの現れが解釈され始めたわけです。ミェチスワフ・トマシェフスキがジェラゾヴァ・ヴォラ出身の作曲家ショパンの音楽における最後の試みについてこのように言っています。「その音楽は、それまでの特質や傾向がいわば凝縮した上に、まだ存在していなかった、もしくは潜在していた性質が現れたわけです。つまり一方では、ポリフォニーと形式の不安定化、旋律のクロマティック化の強化とハーモニーの複雑化が見られます。また他方で、この音楽的脈絡の中では面白く、時たまはっきり注目を浴びるような、メロディーや表現の単純さもあります。それはロマン主義の早い無邪気な時代を思わせる単純さなのです。ここで話されているその音楽の両方の性質、両方の面の上には、それらを結合させるような、エレジー的で哀愁な、それも恍惚や希望、品位と内的な力が表れるような、雰囲気が漂っています。」

ソナタのチェロ部が精密に練られているために、別の楽器への変更のどんな試みも無意味でした。とはいえ、チェロパートのヴィオラへの変更の試みは昔から興味深いものでした。ついにそれは1993年にタデウシュ・ゴネトとボグスワヴァ・フビシュ=シェルスカにより実行に移されました。やがてポーランド音楽出版社がパデレフスキ、ブロナルスキ、トゥルチンスキ編のショパン作品選集(PWM出版社、クラクフ2011)においてそれを著しました。

本録音でヴィオラパートを弾いたエヴァ・グゾフスカがその特性について次のように話しています。「タデウシュ・ゴネトとボグスワヴァ・フビシュ=シェルスカのおかげで感心と評価に値するヴィオラ楽譜が一つ加わりました。ソナタト短調のこの版は非常に詳細にまで気を配ったものです。演奏者の私は、主にもとの暗い音色と強い印象にあふれる、そしてショパンの特徴である長いフレーズとその頂点に繋がっている特別な抒情性の保持を考えて、音域においてちょっとした変化をさせました。ヴィオラに変更されたチェロソナタト短調(作品65)は、その作曲家の着想と音色知覚を完璧に映してくれます。」
 
ピョトル・デプトゥフ

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